「転職活動70万円」の中身、ほとんど転職と関係なかった話【27歳の実数】

転職活動の費用が気になって財布の中身を確認する人の手元 お金

退職後の転職活動は70万円かかる、って聞いたことないですか? 在職中なら40万円。これを見て「貯金が持つか不安」って思った人もいるかもしれません。

でも僕、転職活動を始める前にこの数字を調べてませんでした。家賃が払える貯金はある、まあなんとかなるだろう、ぐらいの感覚で動いてた。

そして実際に内定をもらって転職活動が終わった今、振り返って書き出してみたら、純粋な転職活動費は1万円台でした。これから転職する人や、お金のことが気になってる人の参考になれば嬉しいです。

「転職活動70万円」の中身、ほとんどが転職と関係ない費用だった

記事を書く前に、改めて調べ直してみました。「退職後の転職活動70万円」って数字の中身です。

・生活費(家賃・食費・光熱費)3ヶ月分:約50万円
・税金関連(住民税・国保・年金):数万円〜10万円超
・引っ越し費用(初期費用+業者代):30〜60万円
・スーツ代:5万円前後
・交通費:数千円〜10万円(遠方の場合)
・写真代・履歴書代:数千円

この内訳を見て、最初に思ったのは「ほとんど転職と関係なくない?」でした。

家賃も食費も光熱費も、転職活動してなくても払うお金です。退職後だから「収入がない期間に出ていくお金」として痛く見えるだけで、転職活動そのものでかかってるわけじゃない。

税金も同じ。退職したら誰でも自分で払う。引っ越し費用も、転職に伴って住まいを変える必要がある人だけの費用です。地方から上京する人もいれば、都内から近県への移動の人もいる、社宅から出ないといけない人もいる。逆に、引っ越しなしで転職する人にはゼロ円。

つまり「退職後の転職活動70万円」って数字は、「退職して、引っ越して、新しいスーツを買って、3ヶ月間収入ゼロで生活した人のフルセット」なんですよね。これを「転職活動の費用」と呼ぶのは、ちょっとざっくりしすぎる気がします。

純粋に「転職活動だから増えた費用」だけ取り出したら、内訳はもっとシンプルになる。実際に書き出してみました。

純粋な転職活動費だけ書き出したら、1万円台だった

僕の転職活動の期間は、1月〜4月の4ヶ月間。最初の3ヶ月は在職中で、面接もそこまで多くはなかった。本格的に集中したのは、退職後の4月でした。

4月の1ヶ月、転職活動のためだけに増えた支出を全部書き出してみます。

・電車代:面接1回×往復1000円超×4月の面接回数=数千円〜1万円程度
・カフェ代:面接前1時間にアイスコーヒー1杯400円×面接回数=数千円
・散髪代:4月に1回・5000円
・スーツ代:0円(前職のものをそのまま着た)
・遠征費:0円(東京の企業しか受けてない)
・転職コンサル代:0円(知人がコンサルだったので無料で見てもらった)

合計、ざっくり1万円台。

これに加えて、AIのサブスク代があります。ChatGPTがPlusで月20ドル(約3000円)、ClaudeがProで月20ドル(約3000円)。両方合わせて月6000円くらい。たまに使用制限を超えて追加課金することもあるので、月7000円超えることもあります。

ただ、ChatGPTは転職活動の前から課金してたので、転職のために増えた費用じゃない。Claudeは4月から使い始めたので、これだけ計上すると月3000円強。

1万円台に3000円超を足しても、4月で2万円ちょっと。事前にイメージしてた転職活動費の感覚と比べたら、だいぶ少ない金額でした。

もちろん、これは僕のケースが特殊な部分もあります。スーツを持ってた、東京在住で遠征がなかった、知人にコンサルがいた。条件が全部裏目に出れば、もっとかかってた可能性は普通にある。

ただ、リクナビが転職経験者340人に聞いた調査では、転職活動費「10万円未満」が67.6%。スキルアップ研究所の調査では「5万円以下」が約8割でした。意外と少ない人の方が多いんですよね。

お金で買えなかった助けが、一番でかかった

ここまで読んで「いや、コンサル0円は反則じゃん」って思った人、正直その通りです。

知人がたまたまコンサルだった。これは運の要素が強い部分です。

ただ、そもそもの話、コンサルを使わなくても、dodaみたいな転職エージェントは求職者は無料で使えます。求人紹介・面接対策・書類添削まで全部0円。これは企業側がエージェントに成功報酬を払うビジネス構造になってるからです。だから「お金がないと転職できない」は事実じゃない。

僕の場合、最初の3ヶ月くらい(1月〜3月中旬)はdodaを使ってました。求人検索して、ボタン押して応募して、面接受けて。普通の使い方です。

3月下旬から、ある事情があって知人コンサル経由に切り替えました。週1回くらい、電話で10分の振り返りと次の対策。求人もそのコンサル経由で紹介してもらう形になった。最終的に内定に繋がったのはこのフェーズでした。

つまり、お金で買える無料サービス(doda)も、お金で買えない助け(知人コンサル)も、両方使った結果の内定です。

でも、ここで気づいたことがあります。

面接で「自信を持って話せるようになった」のは、お金で買ったものじゃなかったんです。

知人コンサル。AI。前職で一緒に働いてた同い年の元同僚。この3人(2人と1個?)から受けたアドバイスで、僕は動けるようになりました。コンサルは精神面の土台、AIは情報と戦略、元同僚は具体的なフィードバックをくれた。3つの種類が揃って、初めて面接で結果が出せるようになった話は、別の記事に書いてます。

コンサルとAIと同い年の元同僚——効いたアドバイスは全部違う種類だった

AIは課金してたけど、コンサルと元同僚は無料です。お金で見積もれない助けの方が、転職活動の本体だった気がします。

結局、僕は「貯金でなんとかなる」と思ってたままで足りた

冒頭に書いた通り、僕は転職活動の費用を事前に調べてませんでした。「家賃が払える貯金はある、まあなんとかなる」ぐらいの感覚で動いてた。

結果、それで足りました。

もちろん、これは結果論です。「調べないで動いた方がいい」って言いたいわけじゃない。調べた方が安心するなら、調べた方がいい。

ただ、調べた数字に引きずられて動けなくなるくらいなら、ざっくりした感覚で動き始める方が、結果的に早く終わる場合もある。70万円って数字を最初に見て「無理だ」と思ってたら、僕はそもそも転職活動を始めてなかったかもしれない。

大事なのは、お金の数字をピタッと当てることじゃなくて、動ける感覚を持っておくことです。

今日からできること

もし、転職活動を控えてて「お金が足りるかな」って気になってる人がいたら、世の中に出てる「転職活動は◯◯万円かかる」みたいな数字は、そんなに気にしなくていいかもしれません。

その数字、たぶん中身を見ると半分以上が生活費とか引っ越し代だったりするので。純粋な転職活動費だけなら、僕みたいに1〜2万円で済む人もそれなりにいます。

あとは、転職エージェントが無料で使えることだけ知っておけば、最低限のスタートは切れます。お金の計算で動けなくなる前に、まずdodaなりリクルートエージェントなりに登録して動き出すのが早い気がします。

僕みたいに調べないで動き始めても、案外なんとかなる。たぶん、それが一番大事な事実です。

まとめ

転職活動が一段落して、お金の話を振り返ってまとめると、こうです。

・「70万円かかる」の中身はほとんどが転職と関係ない費用(生活費・税金・引っ越し代)
・僕の場合、純粋な活動費は4月の1ヶ月で1万円台。AIサブスク含めても2万円ちょっと
・転職エージェントは無料で使える。お金で動けなくなる前に、まず登録して動き出すのが早い

事前に細かく調べる必要はないけど、終わったあとに振り返ってみるのは意外と発見があります。数字を信じすぎないで、自分の感覚で動き始める方が、たぶん早く終わります。

お金カテゴリの過去記事も貼っておきます。離職して支出が変わらなかった話です。

離職したら家賃が払えなくなると思ってた27歳の、支出が意外と変わらなかった話
離職したら家賃が払えなくなるんじゃないか――会社を辞める前、一番不安だったのはそこでした。でも3週間経った今、お金への向き合い方が変わった話を27歳が正直に書きます。

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