面接に落ち続ける理由は、教えてもらえない。20社落ちた僕の記録

面接に落ち続ける理由は教えてもらえない。20社落ちた27歳の記録 仕事・転職

不合格の通知って、開く前に分かるようになるんですよ。

僕の場合、転職活動の後半は知人のコンサル経由で、合否はLINEで届きました。通知音が鳴って、画面にプレビューの最初の数文字が見える。それだけで、もう分かる。不合格の連絡って、文体が同じなんです。

前半は転職サイトでした。パソコンでログインすると、選考結果の欄に通知が1件。

『今回は、社内で検討した結果、誠に残念ながら——』

読み慣れた定型文。10社を超えたあたりから、開く前に「あ、また落ちたな」という感覚に切り替わっていました。慣れって、こういうことか、と。

僕は27歳の転職活動で、3ヶ月で約20社落ちました。この記事は、20社落ちた僕が見てきた「面接の裏側」の記録です。よくある「落ちる理由12選」みたいな一般論は書きません。実際に起きたことだけを書きます。

3ヶ月・約20社。まず全体像から

転職活動を始めたのは1月の上旬。年末年始に転職サイトに登録して、「3月末までに内定をもらえればいいかな」くらいの、正直かなり軽い気持ちのスタートでした。

当時の僕はバックオフィス職4年目。本当にやりたかったのはコンサルティングで、そこを軸に営業職、ときには畑違いの職種まで、幅を狭めずに受けていました。未経験の異職種転職です。

結果から言うと、応募した数は辞退や書類落ちも含めて30〜40社。そのうち、一次・二次を問わず実際に面接まで進んだのが約20社で、そのほぼ全部に落ちました。この記事で「20社」と言っているのは、この面接ベースの数字です。

ただ、先に言っておくと、落ち「続けた」わけじゃないんです。途中で選考に通ることもありました。同じ自分が、同じように話しているのに、通る会社と落ちる会社に分かれる。じゃあどっちが本当の評価なんだ?——この掴みどころのなさが、3ヶ月の間ずっと続きました。

落ちた理由を教えてくれたのは、4社だけだった

約20社のうち、不合格の理由を教えてもらえたのは4社です。

  • 「他の候補者と比較して経験不足」……2社(どちらも対面の最終面接。片方は第一志望でした)
  • 「訛りが気になって」……2社(どちらもWeb面接)

残りは、全部あの定型文です。どこがダメだったのか、何を直せば通るのか、一行も書いていない。

ここで一つ、僕の実感ベースの話をすると、前半は転職サイトからの直接応募がメインで、この時期、不合格の理由が届いたことは一度もありませんでした。もっとも、こちらから聞きにいったこともないので、聞けば教えてくれた会社もあったのかもしれません。はっきりしているのは、僕に理由が届くようになったのは、間に人を挟むようになってから、ということだけです。

それでもはっきり言えるのは、不合格で一番きついのは、落ちたことじゃなくて、理由が分からないまま次を受けることだということ。直すところが分からないから、同じ自分のまま次の面接に行くしかない。それでまた、同じ定型文が届く。当時の僕は、この繰り返しの中にいました。

手応えは、結果とまったく連動しなかった

20社ぶんの選考で、一番不気味だったのがこれです。

第一志望の最終面接は、手応えがありました。会話は弾んだし、言いたいことも言えた。結果は不合格。理由は「他の候補者と比較して経験不足」でした。(この日のことは別の記事に詳しく書いています

通知を見た瞬間の感情は、今でも説明が難しいです。「ショック」と「やっぱりか」が、同時に来るんですよ。期待していた自分と、どこかで察していた自分が、両方いる。

逆のパターンもありました。ある面接で、明らかに話しすぎたんです。帰り道に「今日は終わったな」と確信するくらい。そうしたら後日、まさかの再面接の連絡が来ました。

さらに言えば、準備が完璧じゃなかった面接で通過したこともあります。台本どおりに話せなかったのに、経験してきたことをそのまま話したら通った。

手応えあり→不合格。手応えなし→再面接。準備不足→通過。20社ぶん並べて分かったのは、「面接の手応え」はほぼ当てにならないということです。もしあなたが面接のたびに手応えで一喜一憂して消耗しているなら、その感情のジェットコースターは、降りていい。合否は向こうの事情で決まる部分が大きすぎて、こちらの体感では測れません。

同じ訛りが、「不合格の理由」にも「このままでいい」にもなった

僕は鹿児島出身です。Web面接で2社連続、「訛りが気になって」と言われて落ちました。首都圏に出て4年、自分の訛りが採用の評価に響くなんて、本気で考えたこともなかったので、完全に不意打ちでした。

でもこの話には続きがあって、対面の面接では一度も言われたことがない。それどころか、別の会社では「このままでいいですよ」と言われました。(訛りの話の全部はこちら

同じ人間の、同じ喋り方です。それが、ある会社では不合格の理由になり、ある会社ではそのままでいいと言われる。

もう一つ、似た矛盾があります。「経験不足」で落とされたのは最終面接でした。経験なんて、書類の時点で全部書いてある。それを分かった上で最終まで呼んで、最後に「経験不足」。じゃあ、なんで呼んだんですか?——当時は本気でモヤりました。

この2つから僕が理解したのは、合否は「あなた」への絶対評価じゃなくて、その会社・そのタイミング・その比較相手で毎回変わる相対評価だということです。だから、落ちるたびに自分の全部を否定する必要はない。落ちた理由の何割かは、あなたの問題ですらない。そう仕分けできるようになってから、定型文に気持ちを持っていかれる時間が、目に見えて短くなりました。

20社ぶんの観察から言える結論は、ひとつだけ

ここまで、面接の裏側で見たものを並べてきました。理由は教えてもらえない。手応えは当てにならない。評価は会社によって真逆になる。

じゃあ、こちらでコントロールできるものは何も無いのか。

ひとつだけありました。訛りは直していません。過去も出身も変えられない。20社ぶんの場数で変わったのは、ただひとつ、伝え方だけでした。そして実際、そこを変え始めてから、面接の結果が変わりました。

何をやめて、何をどの順番で言うようにしたのか——その中身は1本の記事に収まる量じゃなかったので、別のnoteに全部まとめてあります。20社ぶんの失敗を、受かる型に変換した記録です。この記事で「落ちるのは自分の全否定じゃない」と分かった人の、次の一歩として読んでみてください。

▶ 面接で評価が180度変わる伝え方。20社落ちて3社受かった僕の気づき

まとめ:落ちた記憶は、いつか思い出せないくらい小さくなる

要点は3つです。

  • 不合格の理由は、ほとんど教えてもらえない。「理由が分からない苦しさ」はあなたのせいじゃなく、仕組みの問題
  • 手応えと結果は連動しない。評価は会社によって真逆になる。落ちた理由の何割かは、あなたの問題ですらない
  • 経験も過去も変えられないけど、伝え方は変えられる。変えられるものだけに力を使う

最後に、受かった側の結果論と言われたらそれまでですが、本音を書きます。

働き始めた今、落ちた記憶って、ほとんど残ってないんです。実は当時も、不合格の連絡を何日も引きずるようなことはなくて、ショックは5分か10分で「こんなこともあるよね」に変わっていました。ただ、それが3ヶ月続くと話は別で、早く結果が欲しい、早く働きたいという気持ちは、多少なりとも積もっていきます。それでも今になれば、全部ただの通過点でした。自分で選んだ道で働き始めて、軌道に乗ってしまえば、ちゃんと楽しくやっていけています。

今のあなたが抱えているその重さを、未来のあなたはたぶん、気にしていません。だったら、必要以上に背負わなくていい。変えられるところだけ変えて、次に行きましょう。

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