「マイナス思考はよくないよ」「考えすぎは体に悪いよ」「もっとポジティブに考えよう」
ネガティブな気持ちを抱えてるとき、こういうアドバイスをよく聞きますよね。
でも、僕にはあれ、効かなかったです。
引きずり始めたら止まらないし、止めようとするほどぐるぐるする。「これ、何回目だろう」って自分でも思いながら、考え続けてしまう。考えるのを止める、っていう選択肢自体が、最初からないんです。
そんな僕が前職時代によくやってたのは、考えるのを止めることじゃなくて「歩きながら考える」ことです。今日はその話を書きます。
夜の散歩は、僕の習慣だった
前職時代、夜になると、よく散歩に出てました。
毎日じゃないです。時間があるとき、暇なとき、なんかモヤモヤしてるとき。気が向いたら、ふらっと家を出る感じです。
当時の僕は、バックオフィスで4年。仕事にやりがいを感じられない時期があって、心のどこかで「このままでいいのか」って引っかかってました。
その引っかかりを、椅子に座ったまま考えてても、答えは出ないんです。むしろ、座って考えるほどぐるぐる回って、出口が見えなくなる。
だから、歩くようになりました。
空港まで歩いて、電車で帰る
定番ルートがありました。
家を出て、空港まで歩く。1時間くらいかかるルートです。空港に着いたら、そこから電車に乗って帰る。
なんで空港かって聞かれると、明確な理由はないです。ただ、行き先があった方が歩きやすかった。「目的地まで歩く」って決まってると、ペースを保ちやすいんです。
もうひとつ、空港ルートには良さがありました。
空港の近くまで来たら、選択肢が増えるんです。電車で帰ってもいい。近くのカフェに寄ってもいい。歩き続けてもいい。
家を出るときは「空港まで歩く」っていう一本道だったのが、空港に着いたら、3つくらいの道に分かれてる。
これ、いま思えば、人生のメタファーだったのかもしれないです。歩く前は、目の前に道が一本しか見えてない。でも、歩いた先には、選べるものが増えてる。
歩き始めたときはモヤモヤしてたのに、空港に着く頃には「まあ、いいか」って思えてる。1時間で何かが片付いてるわけじゃない。でも、何かがほどけてる感じはありました。
散歩中、考えてたのは「人生の方向性」
歩きながら考えてたのは、ほぼ同じことでした。
「自分は何をしたいんだろう」
これに尽きます。仕事のこと、将来のこと、いまの自分の生き方。バックオフィスを4年続けてきて、このまま続けるのか、何か変えるのか。
椅子に座って考えると、堂々巡りになるんです。「ここを変えたら、こうなる。でも、こっちを変えたら、ああなる」って、可能性ばかり並べて、結局決められない。
でも、歩きながら考えると、不思議と整理がつきました。
たぶん、歩いてる間は身体が動いてるから、頭が一つのことに固執しないんです。視界に入る景色、車の音、信号の色——いろんな情報が目に入ってくるから、思考が一点に止まらない。流れていく。
その流れの中で、「あ、自分はこっちに行きたいんだな」って、ふっと答えが出てくる瞬間がありました。座って考えてた時には出てこなかった答えが、歩いてると出てくる。
考えるのを止めるんじゃない。歩きながら考える
ネガティブ思考を切り替える方法って、ネット上にいろいろあります。「気分転換しよう」「運動しよう」「人に話そう」「紙に書き出そう」——全部、考えるのを「止める」「逸らす」方向の話です。
でも、僕の場合は違いました。
引きずってる人は、忘れたくないから引きずってるんじゃない。忘れられないから引きずってる。「考えるのを止める」っていう選択肢自体が、最初からないんです。
だから僕がやってたのは、考えるのを止めることじゃなくて、「歩きながら考える」ことでした。
歩く間に「ぐるぐる」が一度ほどけて、考え直すと同じ問題でも見え方が変わってる。
結果的に、歩きながら考える時間は「切り替える時間」にもなってました。考えに行ったつもりが、終わる頃には切り替わってる。
これが、僕にとっての切り替え方でした。考えるのを止めるんじゃなくて、考える場所を変える。それだけで、十分でした。
マイナス思考が完全になくなったわけじゃないです。いまでも、引きずるときは引きずる。でも、引きずる時間が短くなりました。昔は半日とか1日かかってたのが、いまは数時間〜長くても1日で切り替えられる。
その違いを作ってるのは、たぶん、歩く時間です。
まとめ:歩いた先には、選べるものが増えている
最後にまとめます。
- マイナス思考で引きずるタイプの僕が、前職時代によくやってたのは「夜の散歩」
- 家から空港まで1時間歩いて、電車で帰る定番ルート。歩く前は一本道、空港に着いたら3つの選択肢
- 世の中の対処法は「考えるのを止める」方向。僕は「考える場所を変える」方向。場所を変えれば、考え方も変わる
切り替え方って、人によって違うと思います。誰かに愚痴を吐いてすっきりする人もいれば、自分で咀嚼して答えを見つける人もいる。どれが正解とかはないです。
ただ、僕が思うのは、苦しくても自分と向き合うことが大事だってこと。
結果は事実で、もう変わらないから。変えられるのは、これからの自分の考え方と、次の行動だけです。
その「これから」を考えるために、僕は歩いてました。
歩く前は1つの道しかなかったのが、歩いた先には3つの選択肢があった。それが、僕にとっての「歩く時間」の意味です。
モヤモヤしてるとき、無理に「考えるのを止めよう」としなくていいです。家を出て、目的地を決めて、歩きながら考えてみてください。歩いた先には、たぶん、選べるものが増えてます。



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