「特に何かあったわけじゃない。でも、なんか不安」
そんな気持ちを、うまく説明できないまま働いている人はいませんか?
怒鳴られているわけじゃない。人間関係が最悪なわけでもない。給料に大きな不満があるわけでもない。
それなのに、毎日どこかモヤモヤしている。
僕はバックオフィスで4年間、ずっとその感覚を抱えながら働いていました。
結論から言うと、その不安は甘えではありませんでした。僕にとっては、「この場所で、自分はこのまま伸びていけるのか?」というサインだったんです。
この記事では、バックオフィス4年間で抱えていた漠然とした不安の正体と、そこから営業系の仕事に進もうと決めた理由を書いていきます。
まず、どんな仕事をしていたか
新卒で入ったのは、社会インフラ系の会社です。僕はバックオフィスとして4年間働きました。
基本的な業務は、メール対応、電話対応、資料作成、会議や打ち合わせ。毎日PCの前に座って、メールを打って、電話を取って、資料を作る。その繰り返しでした。
退職の1年前からは、別の部署の事務も兼務するようになりました。今までとは違う業務に触れる機会が増えて、知らなかった社内の仕組みを学べたのは刺激になりました。
でも、本質的にはデスクワーク中心であることは変わらなかった。
これが、僕には合いませんでした。
正確に言うと、仕事が全部嫌だったわけではありません。社会人として学べたことも多かったし、調整力や資料作成力も身につきました。
ただ、毎日どこかで「このままでいいのか?」という感覚が消えなかったんです。
漠然とした不安の正体は、3つあった
特定のプレッシャーがあったわけではありません。
上司に詰められるとか、仕事量がキャパオーバーとか、そういう分かりやすいしんどさではなかった。だからこそ、余計に言語化しづらかったです。
でも今振り返ると、僕の中にあった不安の正体は、大きく3つありました。
1つ目:仕事をしているのに、心が動かなかった
仕事はこなしていました。
でも、心が動かなかった。達成感もあまりなかった。「これ、自分じゃなくてもよくない?」という感覚が少しずつ積み重なっていきました。
もちろん、バックオフィスの仕事が価値のない仕事だと言いたいわけではありません。会社を支える大事な仕事です。実際、その仕事があるから現場も回るし、組織も動きます。
ただ、僕自身はそこに手応えを持ちきれなかった。
正直に言うと、やる気が出なくて、8割くらいの力でずっと仕事をしていた感覚がありました。自分でもそれが分かっていて、それがまたしんどかったです。
本気でやれていない自分を見るのって、けっこうきついんですよね。
2つ目:AI時代に、このままでいいのか不安だった
メール対応、資料作成、データの整理。僕がやっていた仕事の中には、仕組み化やAIで効率化されやすいものが多いと感じていました。
「この仕事が全部なくなる」と断定したいわけではありません。
でも、情報を整理する、文章を整える、同じような資料を作る。そういう仕事は、これからどんどん変わっていくはずです。
そのとき、自分には何が残るんだろう。
この問いが、ずっと頭のどこかにありました。
AIに仕事を奪われるかどうかよりも、「自分が何者として働けるのか」が分からなかった。それが一番怖かったんだと思います。
3つ目:自分の役割が見える場所で働きたかった
バックオフィスの仕事は、社内で完結することが多いです。
もちろん、それ自体は悪いことではありません。社内を支える仕事があるから、会社は回ります。
でも僕は、もっと目に見える形で誰かの役に立ちたいと思うようになりました。
自分が動いたことで、相手の反応が返ってくる。自分の言葉や提案が、誰かの判断や行動につながる。そういう仕事をしたい気持ちが強くなっていきました。
今なら分かります。
僕が求めていたのは、人と関わるかどうか以前に、「自分が何のために動いているのか」が見える場所でした。
自分が動いたことで、相手の反応が返ってくる。自分の仕事が、誰かの判断や行動につながっていると分かる。そういう手応えがほしかったんだと思います。
だから次は、人と関わる仕事に進みたい。そう思うようになったんです。
一回、全然違う方向に逃げかけた話
実は、「もう林業をやろうかな」と本気で思ったこともあります。
もともと体を動かすのが好きで、デスクワークがしんどかった僕は、「形に残る仕事がしたい」「外で動き回りたい」と思っていました。
実際に林業の会社を訪問して、そこの社長から仕事内容や働き方について説明を受けたこともあります。地元で働けるかもしれないという気持ちもあって、正直、ホームシックみたいなものもあったんだと思います。
でも、話を聞いて冷静に考えてみると、給料面の現実がありました。それに、「今の会社をもう少し続けたら、自分が変われるかもしれない」という気持ちもまだ残っていました。
結局、林業には進みませんでした。
今振り返ると、あのときの僕は、前に進みたかったというより、今の場所から逃げたかったんだと思います。
でも、この経験にも意味はありました。
「体を動かす仕事」か「デスクワーク」か。どちらかに極端に振り切ればいいわけじゃない。体だけを使い続けても、頭だけを使い続けても、たぶん自分はしんどくなる。
大事なのは、逃げることではなく、自分に合う働き方をちゃんと選び直すことでした。
ちなみに今では、4年間のデスクワークのおかげで資料作成への苦手意識はかなり減りました。苦手だったことでも、続けるうちに身につくものはあります。
だからこそ、僕は4年間を無駄だったとは思っていません。
それでも4年間続けた理由
辞めようと思ったことは何度もありました。
それでも続けてきたのは、「もう少し頑張れば見えてくるものがある」と思っていたからです。
実際、大変な状況もありました。でも社内の人たちに助けてもらいながら乗り越えた経験は、自分を成長させてくれました。
調整する力、相手の立場を考える力、資料を作る力、ミスを防ぐ力。派手ではないけど、社会人として必要な土台は、この4年間でかなり鍛えられたと思います。
ただ、4年経って気づいたことがあります。
続けることで見えてくるものと、続けても変わらないものは、ちゃんと分けた方がいい。
僕の場合、仕事の基礎力は身につきました。人にも恵まれました。学びもありました。
でも、やりがいのなさや将来への不安は、4年間消えませんでした。
それが答えだったんだと思います。
変わらない不安は、ただの気分じゃない。自分の本音が、ずっと同じ場所を指しているサインです。
不安を消すより、材料にした方がいい
同じように「このままでいいのか」と悩んでいる人がいたら、伝えたいことがあります。
その不安を感じていること自体、おかしくありません。
むしろ、不安があるということは、自分の中に「このままじゃない方向へ行きたい」という感覚があるということです。
ただ、不安だけで動くと、僕みたいに全然違う方向へ逃げかけることもあります。
だから、不安をすぐ消そうとするより、まずは材料にした方がいい。
何が嫌なのか。何に手応えがないのか。どんな時に少しだけ心が動くのか。どんな働き方なら、自分の役割が見えるのか。
そこまで言葉にできると、不安はただのモヤモヤではなくなります。
次に動くための判断材料になります。
僕にとって、その判断材料を集めた結果が、営業系の仕事への挑戦でした。
まとめ
・「特に何もない」のに漠然と不安な状態は、ちゃんとしんどいです
・僕の不安の正体は、やりがいのなさ、AI時代への不安、自分の役割が見えない感覚でした
・林業に逃げかけたことで、逃げることと選び直すことは違うと気づきました
・4年続けたからこそ、「身についたもの」と「それでも変わらなかった不安」を分けられました
今は転職活動を終えて、次は人と関わる仕事に進みます。
不安が完全に消えたわけではありません。でも、もうただのモヤモヤではありません。自分がどこに進みたいのかを知るための材料になりました。
もし今、「このままでいいのか」と感じているなら、その不安を責めなくていいと思います。
まずは、今の仕事で消えない違和感を1つだけ書き出してみてください。
それは、次の人生を選び直すための最初の材料になるかもしれません。
次の記事では、実際に転職面接をほぼ準備ゼロで受けてみた話を書いています。「動き出したはいいけど、どうなったの?」が気になった方はぜひ。
→ 転職面接、ほぼ準備ゼロで受けてみたら合格もした話【進行形の正直レポ】



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