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なんで黒部ダムに行こうと思ったのか
きっかけは、YouTubeでたまたま見た黒部ダムの建設ドキュメンタリーでした。
戦後の深刻な電力不足の中、関西電力が社運をかけて挑んだ「世紀の大事業」。延べ1,000万人もの人が関わり、7年かけて完成させた日本一の高さを誇るダム。しかも当時は機械も今ほど充実していない時代に、人の力で山を掘って、コンクリートを積み上げて…。
単純に、「すごいな」と思ったんですよね。こんなものを人の手で作ったのか、と。
ちょうどGWの予定も決まっていなくて、「じゃあ行ってみるか」と。調べたら長野側の扇沢からバスで行けるらしい。よし、レンタカー借りて日帰りしよう。
…今思えば、東京からレンタカーで往復するのはなかなかの判断でした(笑)
東京→扇沢、レンタカーで片道6時間の道のり
GW真っ只中。
朝9時過ぎに東京を出発して、途中のSAで休憩しながら、ひたすら長野方面へ。高速を降りてからも山道が続いて、扇沢の駐車場に着いたのは15時頃でした。車を降りた瞬間、空気が全然違う。標高1,400mの山の空気は、5月なのにひんやりしていて、「遠くまで来たな」と実感しました。
片道約6時間。
正直、着いた時点でちょっと疲れてました(笑)。でも「ここまで来たんだから」という気持ちの方が勝ってて、すぐにチケット売り場へ。
扇沢から黒部ダムまでは、関電トンネル電気バスに乗ります。往復3,200円のチケットを買って、15:30発のバスに乗り込みました。ちなみにこの日の交通費は、レンタカー代(ガソリン込み)が約13,000円、電気バスが往復3,200円で、合計約16,200円。日帰りにしては出費しましたが、宿代がかかってないと思えば、まあ納得できる金額です。
関電トンネル電気バス、トンネルの先の別世界
電気バスの乗車時間は約16分。扇沢駅から黒部ダム駅まで、6.1kmのトンネルをひたすら進みます。
このトンネルがすごかった。
もともと黒部ダムの建設資材を運ぶために掘られたトンネルで、途中には「破砕帯」と呼ばれる区間があります。大量の地下水と土砂が噴き出して、わずか80mを突破するのに7か月もかかったという場所。今でもそこだけ青い照明で示されていて、壁から水が流れている跡が見えます。
バスだと数秒で通り過ぎる距離を、当時の人たちは7か月かけて掘ったのか…。
YouTubeで見た知識が、目の前の景色と重なった瞬間でした。画面越しに「すごいな」と思うのと、実際にそのトンネルの中にいるのとでは、全然違う。空気の冷たさも、壁のコンクリートの質感も、バスのエンジン音が反響する感じも、全部「本物」なんですよね。
これが、肌で感じるということか、と思いました。
展望台から見下ろした186mの迫力
バスを降りて、トンネル内の通路を歩くと、黒部湖駅の表示が見えてきます。そこからさらに歩いてダムの外に出た瞬間…。
景色が、一気に変わりました。
目の前にはエメラルドグリーンの黒部湖。その奥には雪が残る北アルプスの山々。そして足元には、高さ186m・長さ492mの巨大なアーチ式ダム。
展望台から見下ろすと、ダムの上を歩いている人たちが豆粒みたいに見えるんです。「あの高さを人の手で作ったのか」と、ちょっとゾッとするくらいの迫力でした。
ダムの上も歩きました。幅は意外と広くて、両側に柵があるんですが、下を覗くと186mの高さがそのまま見える。風も強くて、山の空気が冷たくて、5月なのに上着がないと寒いくらい。
周りの景色もとにかくきれいだった。黒部湖のエメラルドグリーンと、雪をかぶった山のコントラスト。こんな場所に、あの時代にダムを作ったのかと思うと、本当にすごいとしか言えなかったです。
滞在時間は約2時間。展望台とダムの上を歩いて、景色を眺めて。名物の黒部ダムカレーは食べませんでした(笑)。時間が足りなかったんじゃなくて、景色に見とれてたら2時間経ってた、という方が正確かもしれません。
帰りはGW渋滞で23時半帰宅。でも「行ってよかった」
17時過ぎに扇沢を出発して、東京に着いたのは23時30分。
GWの渋滞もあって、帰りは普段より1時間くらい多くかかりました。合計すると、この日の移動時間は往復で約12時間。1日のうち、半分以上が車の中です。
正直、帰りの運転はしんどかったです。暗い高速道路をひたすら走りながら、さすがに疲れたなとは思いました。
でもね、後悔はまったくなかった。
あのトンネルの空気感、展望台から見下ろしたダムの迫力、エメラルドグリーンの湖と雪山のコントラスト。全部、画面じゃ伝わらないものばかりだったから。
「気になったら行く」。これがやっぱり僕の旅のスタイルなんだと思います。計画を練って、効率よく回るのもいいけど、思い立ったら動く方が、結果的に「行ってよかった」になることが多い。
前に書いた秋田旅行もそうだったけど、完璧な計画より「とりあえず行く」の方が、僕には合ってるみたいです。
まとめ
東京から黒部ダムを日帰りしてみた感想をまとめると、こんな感じです。
① 移動は往復12時間。日帰りはキツい。でも不可能じゃない
早朝に出れば現地で2〜3時間は確保できます。ただ、できれば1泊した方が絶対にいいです(笑)
② 黒部ダムの迫力は、画面越しじゃ絶対に伝わらない
186mの高さ、エメラルドグリーンの湖、雪山の景色。実際に立って、風を感じて、初めて「すごい」が実感になります。
③ 「気になったら行く」が、結局いちばん楽しい
完璧な計画じゃなくても、勢いで動いた旅が最高の思い出になることもある。人生は楽しく生きたもん勝ちです。
黒部ダム、気になってる人はぜひ行ってみてください。日帰りでも行けます。ただし、覚悟はしてください。
次は旅行の話をもう少し書いていこうと思います。お楽しみに。
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