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「神宮の頂点」って、どこか聞いたことありますか?
僕の中ではずっと、伊勢神宮がそれでした。日本の神社の中で一番格が高くて、数千年の歴史がある場所。「いつか行きたいな」と思っていた場所に、内定が出た節目のタイミングでようやく行ってきました。それも、夜行バスの日帰りで。
結論から言うと、めちゃくちゃ歩いて、めちゃくちゃ拾い物の多い旅でした。歩いた歩数は34,730歩、距離にして約24km。バスは一切使わず、全部徒歩で回りました。
この記事では、夜行バス日帰りで伊勢神宮に行ってきたリアルな1日を、スケジュールと費用の内訳をまるっと公開しながら書いていきます。これから日帰りで行こうと思ってる人の参考になれば嬉しいです。
夜行バスで日帰り伊勢神宮の全スケジュール
まずは全体のスケジュールから。3日にまたがるんですけど、メインの観光は2日目の1日です。
1日目(夜):横浜から出発
23:30 横浜の集合場所に到着
0:20 夜行バス出発(横浜発)
2日目:伊勢神宮参拝
8:50 伊勢市駅前に到着
9:00〜10:30 外宮参拝
10:30〜11:30 外宮から内宮へ徒歩移動(途中で茜社を発見)
11:30〜13:00 内宮参拝
13:00〜14:30 おかげ横丁で昼食&散策(手こね茶屋・お坊さんとの遭遇)
14:30〜15:30 五十鈴川カフェで休憩&川沿いで黄昏れる
15:30〜16:30 猿田彦神社でお守り購入
16:30〜17:00 伊勢市歴史博物館
17:00〜19:00 夕食(満船屋)
19:30 伊勢市駅前から夜行バス出発
3日目(早朝):横浜帰着
5:00 横浜到着
※時間はだいたいの目安です。バスは一切使わず、すべて徒歩で移動しました。

なぜ夜行バスで日帰り伊勢神宮だったのか
伊勢神宮は、日本の神社の頂点と言われている場所です。天照大御神を祀る内宮と、豊受大御神を祀る外宮があって、合わせて125の宮社からなる広大な聖地。
正直、「いつか行きたいな」って思ってる場所って、結局行かないまま何年も過ぎたりするじゃないですか。僕も「いつか」のリストに入れたまま、ずっと行けてませんでした。
でも今回、内定が出て、入社までに少しだけ時間ができた。新しい門出のタイミングで、神宮の頂点に立ってから次に進みたいって、なんとなく思ったんですよね。
「いつか」を「今」にできたのは、節目だったから。これは大きかったと思います。
0:20発の夜行バス、思ったより寝られない
夜行バス、人生で初めて乗りました。横浜の集合場所に集まって、点呼を受けて、出発。なんか修学旅行みたいで、地味にワクワクしたのを覚えてます。
ただ、寝るのは想像以上に難しかった。シートはリクライニングできるけど、フラットには倒れない。結局、起きたり寝たりを繰り返して、トータル5時間くらい眠れた感じでした。
朝の8:50頃、伊勢市駅前に到着。9時間バスに乗りっぱなしは、正直けっこう体にきます。次行くなら、新幹線か、もう少しグレードの高い夜行バスにしてもいいかな…と帰りに思いました。バスが悪いんじゃなくて、9時間という長さの問題で。
外宮の大木に、数千年の歴史を肌で感じた
伊勢神宮の参拝順は、外宮(げくう)から内宮(ないくう)へ、というのが昔からのならわしです。だから僕も、外宮からスタートしました。
到着したときは小雨がぱらついていて、空はどんより曇り空。でも、参道に入った瞬間、空気が変わるのが分かりました。何百年、何千年と続いてきた場所の、独特の静けさ。
外宮で一番印象的だったのは、大木でした。樹齢数百年っていう杉の木が、参道の両脇にずらっと並んでて、見上げると首が痛くなるくらい高い。
あとで内宮も見たんですけど、僕は外宮の大木の方が圧巻に感じました。理由は、外宮の方が参道がコンパクトで、大木が身近に迫ってくる感覚があったから。木のすぐそばを歩けるんですよね。それが「数千年の歴史を肌で感じる」っていう感覚に直結してました。
あと、外宮では「式年遷宮」の御敷地を見られたのも印象的でした。20年に一度、社殿を全部建て替える行事で、内宮と外宮それぞれに、東と西の同じ広さの敷地が用意されてます。すぐ隣に「次の遷宮の御敷地」って書かれた看板が立ってて、次回は2033年予定。そのとき僕は34歳になってる。生きてる間にもう一度来られるかもしれないと思うと、なんか感慨深かったです。
外宮から歩き始めて、計画外の神社に出会った
外宮を一通り回ったあと、内宮までは普通バスを使うんですけど、僕は歩くことにしました。理由は単純で、歩いてた方がいろいろ気づけるから。バスで一気に移動しちゃうと、その間の景色も、すれ違う人も、全部すっ飛ばすことになる。それがちょっともったいないなって。
そしたら、案の定、計画外の神社に出会いました。
「茜社(あこねやしろ)」っていう神社で、外宮の宮域内にあるけど、伊勢神宮の所管じゃない神社です。地元の人には「あこねさん」と親しまれてるらしい。
入り口がすごくて、思わず立ち止まったんですよね。古びた鳥居がトンネルみたいに並んでて、奥に小さな社が見える。「ここ、何だろう」って気になって、鳥居をくぐってお賽銭をしてきました。
歩いてなかったら、絶対に見落としてたと思います。
内宮の宇治橋を渡ると、さらに静かな世界だった
そこからまた歩いて、内宮へ。
内宮の入り口には宇治橋という大きな木の橋があります。日常と神域を結ぶ橋と言われてて、ここを渡って参道に入っていくんですよね。
橋を渡って参道を歩くと、五十鈴川の流れる音と、参拝者の足音だけが聞こえる感じ。外宮とはまた違う、もう一段階静かな世界に入っていく感覚がありました。
正宮の前に立ったとき、「ああ、これが数千年続いてきた場所か」って、改めて感じました。木造で、装飾もほとんどなくて、シンプルなのに圧倒的。
おかげ横丁で、お坊さんから「あなたに幸せあれ」と言われた
内宮を出て、参道沿いのおはらい町・おかげ横丁へ。
江戸時代の街並みを再現したエリアで、伊勢うどんや手こねずし、赤福なんかが食べられる観光のメインスポットです。歩いてるだけで楽しい。
昼食は「手こね茶屋」っていうお店で、伊勢うどんと手こねずしのセット(1,760円)を食べました。手こねずしは、漁師が船の上で釣った魚を醤油ダレに漬けて、酢飯に手で混ぜて食べたのが起源っていう、伊勢志摩の郷土料理。シンプルなのに、めちゃくちゃ美味しかった。
そのあと、横丁を歩いてたら、通りの真ん中にお坊さんが立ってたんです。
托鉢(たくはつ)っていう、仏教の修行で、街中に立って通行人からのお布施を受けるやつ。お坊さんに直接お金を渡すのって、僕は初めての経験でした。
なんとなく、そこに立ってるお坊さんの空気が気になって、お布施をしました。
そしたら、お坊さんが一言、「あなたに幸せあれ」って言ってくれたんですよね。
たった一言。でも、なんかその言葉が、すごく胸に残ってます。
五十鈴川カフェで、何も考えずに黄昏れた時間
おかげ横丁を抜けて、五十鈴川沿いにある「五十鈴川カフェ」で休憩。
アイスコーヒー(600円)を頼んで、川の見える席で一息つきました。
そのあと、カフェを出てからも川沿いを10分くらい歩いて、ぼーっとしてたんですよね。何を考えてたかって、何も考えてませんでした。
4月末の伊勢の風が、ちょうどいい。暑くも寒くもなくて、湿気もそんなになくて、歩いてるだけで気持ちいい。雨もちょうど止んで、空が晴れてきて、新緑がより鮮やかに見えてくる。
普段、僕は考えごとばかりしてる人間なんですけど、このときは本当に頭が空っぽでした。自然を「全体」で感じてた、っていう感覚。
こういう時間、たぶん人生で大事なんだろうなって思いました。
猿田彦神社で、新たな門出のお守りを買った
そのあと、内宮から少し歩いた場所にある「猿田彦神社」へ。
ここは「みちひらきの神様」を祀ってる神社です。猿田彦大神は、日本神話の中で天孫降臨の際に道案内をした神様で、「物事を良い方向へ導く」っていうご利益があると言われてます。何かを始めるとき、人生の節目に訪れる人が多い場所。
正直、行く前は「お守りを買おう」とは思ってませんでした。でも、現地で「みちひらき」の意味を知ったとき、これからの自分の門出にちょうど合ってる気がしたんですよね。
新しい職場に入る前。今まさに、自分の道が変わる瞬間。「みちひらき」の神様に背中を押してもらえたら、次の一歩を踏み出しやすい気がした。
「みちひらき御守」っていう、全8色あるお守りを買いました。計画してたわけじゃないけど、現地で「これは今の自分に必要だ」って思ったから買った。猿田彦神社という場所と、自分のタイミングが、ちゃんと合ってたんだと思います。
伊勢市歴史博物館で知った、伊勢の特別さ
夕方、伊勢市駅の方へ戻る途中、「伊勢市歴史博物館」に寄りました。入場料300円。閉館は17時なので、ギリギリでした。
建物がきれいで、展示も結構充実してて、知らなかったことがいろいろ分かりました。
例えば、江戸時代のお伊勢参りの話。江戸時代は庶民の間で「一生に一度はお伊勢参り」っていう文化があって、ある記録では50日間で362万人がお伊勢参りに来たことがあるらしいんです。50日で362万人ですよ。当時の人口を考えると、信じられない数字です。
あと、個人的に一番気になったのが、太閤検地の話。
太閤検地っていうのは、豊臣秀吉が全国でやった土地調査のことで、田畑の広さや収穫量を測って税金(年貢)を取るための仕組みでした。当時、土地の価値は「石高(こくだか)」っていうお米の量で表されてて、これが大名の地位や年貢の基準になってたんですよね。
でも、伊勢神宮の神領は、この太閤検地が免除されたんです。徳川幕府以降も、本州で唯一、石高制の枠の外にある特別な地域だった。神様の領域だから、っていう理由で。
「ああ、伊勢って昔から本当に特別な場所だったんだ」って、腑に落ちました。数千年前から、江戸時代から、現代まで、ずっと特別。それを知ってから神宮を思い返すと、また違って見えてきます。
満船屋で夕食を食べて、夜行バスで帰った
夜は、伊勢市駅近くの「満船屋」で夕食。アジの開き、マグロ尾の身の唐揚げ、本日のお造り盛り合わせなど。コースじゃなくて、好きな単品を頼んで、合計2,850円。
魚が新鮮で、特にマグロ尾の身の唐揚げが珍しくて美味しかった。普通あんまり食べない部位なんですけど、ジューシーで身がしっかりしてました。
食べ終わって、19:30発の夜行バスに乗って、翌朝5:00頃に横浜着。
「日帰り」って言いながら、初日の夜に出発して、2日目の朝に伊勢に着いて、その日の夜に出発して、3日目の朝に横浜に戻る。結局、3日にまたいでるんですよね。
日帰り、無謀かもしれない。次行くときは、絶対1泊したいです。
今回かかった費用の全内訳(行った順)
今回の伊勢神宮日帰りで、実際にかかった費用を時系列順にまとめておきます。これから行く人の予算感の参考に。
移動費
夜行バス往復(横浜⇔伊勢市駅):14,500円
2日目(現地)の出費(時系列順)
昼食(手こね茶屋/伊勢うどん+手こねずしセット):1,760円
お土産(おかげ横丁):1,210円
おとうふソフト(おかげ横丁):約400円
お布施(おかげ横丁の托鉢のお坊さん):気持ち分
カフェ(五十鈴川カフェ/アイスコーヒー):600円
お守り(猿田彦神社/みちひらき御守):別途
入場料(伊勢市歴史博物館):300円
夕食(満船屋/単品3品):2,850円
飲み物代(道中):300円
合計:約21,920円+お守り代+お布施
バス代抜きで考えると、現地での出費は約7,420円。意外と抑えられました。バスを使わず全部徒歩だったから、交通費がゼロだったのも大きいです。
歩数と距離も合わせて:
歩数:34,730歩
距離:約24km
歩行時間:約5時間10分
バス利用:なし(全部徒歩)
4月末の気候だったから、これだけ歩いても汗もかかず、すごく快適でした。これが真夏だったら絶対無理だったと思います。
まとめ:節目に動いてよかったし、次は1泊したい
今回の伊勢神宮日帰り旅で、感じたことは3つあります。
1つ目は、「いつか行きたい」場所には、節目で動くのがいいということ。きっかけがないと「いつか」のままで終わるから、人生の区切りのタイミングを使うのは賢いやり方だなと。
2つ目は、計画通りに動かないことの面白さ。バスに乗らずに歩いたから、茜社に出会えたし、お坊さんとも出会えた。効率を捨てると、拾えるものが増える。
3つ目は、日帰りは正直きついから、次は1泊したいということ。9時間バスに揺られるトータル時間を考えたら、新幹線か飛行機で行って、ゆっくり泊まる方がトータルでは充実すると思います。
でも、今回行ってよかった。伊勢神宮、本当に行ってよかった場所でした。神宮の頂点に、自分の足で立てたという事実が、これからの新しい門出にちょうどいい区切りになった気がします。
「いつか行きたい」って思ってる場所、ありますか?もしあるなら、節目のタイミングで動いてみるのおすすめです。
人生は楽しく生きたもん勝ち、それが自由!!
次に伊勢神宮へ行くときは、絶対に1泊したい。早朝の参拝も、夜の伊勢の街も、日帰りじゃ味わえない時間がきっとあるはずだから。宿を探すなら、じゃらんが一番選択肢が多くて使いやすいです。



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